失敗に学ぶ 野田佳彦を総理にした日本

失敗に学ぶ 野田佳彦を総理にした日本



野田佳彦は今こう考えている

 週プレニュース、「それでも本当に消費増税しかないんですか?」10%への引き上げの”立役者”、野田佳彦元首相を直撃!(2018.12.12)という記事によると、野田佳彦は、現在以下のような考えを持っています。

消費税を上げるべき

「問 やはり、野田さん自身は来年10月に予定どおりに消費増税をするべきだと思いますか。」

「野田 基本的には上げるべきだと思います。そうしないと日本の財政は立ち行かないし、社会保障制度も保てない。例えば、太平洋戦争終戦時点の財政状況は『公的債務残高』、つまり、国が背負っている借金の総額が当時のGDP比で200%でした。それが今や240%になろうとしている。では、この巨額な債務の原因の中で何が大きな比重を占めているかというと、ご存じのように、圧倒的に年金、医療、介護、子育てといった社会保障費です。日本の財政状況が世界でも指折りに悪くなっている理由は、少子高齢化に伴い急激に増え続ける社会保障費の需要があるからで、そこに国民は不安を持っている。この不安をなくしていくためにも、財源の手当てをしていかないと。放っておくほど『後の世代』にツケを回すことになります。もちろん、経済状況は勘案しないといけないと思います。しかし、『ほどほどの成長』が確保できているならば、財政再建を意識したことをやっていかなければならないというのが私のスタンスです。」

デフレ脱却より消費増税が優先される

「問:『ほどほどの成長』の基準をどこに引くのでしょうか? アベノミクスで『異次元緩和』という劇薬を使っても、いまだにデフレから脱却できていないなかで、果たして1年後の日本経済は消費増税しても問題ないほどの状況になっているのか……正直、疑問です。」

「野田:そういう状況をつくるのが政府の責任です。ただし、『デフレ脱却』と『消費増税』の両立は難しく、へたをするとデフレ脱却は永遠に『道半ば』ということになりかねません。ただ、それでもその間、ずっと財政問題を放置していいのかというと、そうはいかない。」

今すぐ増税すべき

「問:では仮に、まさに今の経済状況で消費増税を行なうべきかと問われたら?」

「野田:やるべきだと思います。もちろん安倍政権が訴える『アベノミクスの成果』については、いろいろ疑わしい点も多いですが、少なくとも今の日本経済は決定的なマイナス成長にはなっていない。私はむしろ、それより前の段階で消費増税をやっておくべきだったと思っています。」

 東洋経済ONLINEドジョウ宰相野田佳彦前首相の「恨み節」 6年前の「近いうち解散」とは何だったのか 泉宏(政治ジャーナリスト)(2018.11.10) という記事によると、野田佳彦は、現在以下のような考えを持っています。

自分の政権が景気の底だった

「振り返ればあの時が景気も底だった。いいタイミングで(安倍氏に政権の)バトンを渡しちゃった。」

消費増税延期は断じて許されない

(消費増税の2019年10月から実施の延期論について)
「『断じて許されないが(安倍首相だったら)2度あることは3度というリスクがある』と警告した。」

野田佳彦の現在について分かること

 野田佳彦の消費増税の必要性論は、

・日本の財政が破綻する(政府の借金はGDP比でみると240%を超えている)
・将来世代へのツケを残すな
・国民が財政を不安に思っているので、不安を取り除く必要がある

というロジックで構成されています。

 また、消費増税のタイミングについては、
  
・デフレ脱却と消費増税の両立は難しいので消費増税を優先すべき
・決定的なマイナス成長にならない限り実施すべき
・本来もっと前に行われるべき
・延期は断じて許されない

という主張をしています。

 野田佳彦は、

「振り返ればあの時が景気も底だった。いいタイミングで(安倍氏に政権の)バトンを渡しちゃった。」

という考えを持っています。すなわち、野田佳彦に、菅直人と自身の政権の経済政策によって、日本経済が最悪の危機的状況に至ったという感覚はありません。

 経済という循環する自然現象のようなものの中で、自分の時にたまたま運悪く台風が来ていただけという感覚で、のんびりとした気持ちで現在を過ごしていることが分かりました。

 なお、野田佳彦は、2009年8月、民主党が政権を奪取する際の選挙においては、 

「消費税1%分は、二兆五千億円です。十二兆六千億円ということは、消費税5%ということです。消費税5%分のみなさんの税金に、天下り法人がぶら下がってるんです。シロアリがたかってるんです。それなのに、シロアリ退治しないで、今度は消費税引き上げるんですか?消費税の税収が二十兆円になるなら、またシロアリがたかるかもしれません。」

などと演説していましたが、当選後、財務副大臣を経て財務大臣になると豹変しました。
 

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