佐藤優に学ぶ OSINT(オシント)の有効性

佐藤優に学ぶ OSINT(オシント)の有効性



OSINT(オシント)とは

 佐藤優氏は、公開情報インテリジェンス(オシント)の意義と有効性を、解説しています。オシントとは、公開情報から必要な情報を入手することです。軍事情報以外は、ほぼ秘密情報と同レベルの情報を見つけ出すことが可能だと解説します。

「『オシント』とは、『オープン・ソース・インテリジェンス(Open source Intelligence)』の略語だ。」

「軍事情報以外に関しては、インテリジェンス機関が必要とする情報の95~98%を公開情報で入手することができると言われているが、筆者の経験からしても、それは事実である。外務省で、『秘(無期限)』や『極秘』の判子が押されている秘密情報とほぼ同様の情報を公開情報の中から見つけ出すことができる。このようなインテリジェンスの技法を業界用語で『オシント(OSINT)』という。」

新聞切り抜きによる文書諜報

 佐藤優氏は、戦前の日本は、文書諜報の最先進国であったと、解説します。そして、オシントに熟達したうえで、秘密情報に接したり、専門家と意見交換を行えば、情勢を正確に把握し、予測することができると解説しています。

「旧日本陸軍の情報将校として中国大陸で謀略に従事し、戦後は、インテリジェンスの経験を組合対策や経営合理化に生かす『兵法経営』を唱道した大橋武夫氏(1906~1987年)は文書諜報についてこう述べる。『諜報工作には文書工作とスパイ活動の一弓がある。新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、公刊印刷物などに注意していて、目的に関係あるものを片っぱしから切り抜いたり、書きとめておいて、これを継続的に整理し、総合判断すると、その国の考えなど意外によくわかる。』『いかに言論統制をやっていても、必ず尻尾がでる。』(大橋武夫『謀略-現代に生きる明石工作とゾルゲ事件』時事通信社)」

「大橋氏の言うとおりである。」
「その上で、各国に駐在する日本の外交官が暗号電報で報告してくる秘密情報や、東京に駐在する各国の情報専門家と意見交換することで、情勢を正確に把握し、近未来の情勢を予測することができるようになる。」

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