宮崎哲弥に学ぶ 消費税を上げるな

宮崎哲弥に学ぶ 消費税を上げるな



デフレ脱却の機会を逃した19年前

 宮崎哲弥氏は、小渕恵三首相が急逝せず、その経済政策が続いていれば、日本に失われた20年は無かったかもしれないと述べます。

 「小渕恵三首相が2000年に急逝しなかったら、もしかすると早期にデフレ脱却できていたかもしれません。あの時に財政出動とともにもっと大胆な金融緩和を実施していればデフレは早期に収束していた可能性が高い。オブチノミクスの効果が現れた2000年度の実質GDP成長率は2.5%です。しかし名目GDP成長率の方はその半分の1.2%に過ぎなかった。デフレで目減りしたのです。」

 「そして小渕氏が5月に亡くなり、同年8月長期デフレ戦犯の一人、速水優日本銀行総裁(当時)は、小渕さんの死を待っていたかのように、早々にゼロ金利政策を解除してしまうのです。」

野田佳彦の愚行

 宮崎氏は、名目成長率の政策目標すら掲げなかった、野田佳彦元首相の、愚かな行為を否定します。

 「民主党政権だと鳩山政権、菅政権までは一応名目成長率3%を政策目標に掲げていたのです。ところが、野田政権ではこの目標すら降ろしてしまった。名目3%の成長無くして、安定的な政府債務管理は困難です。」

デフレを脱却しなければ財政問題は解決しない

 宮崎氏は、財政赤字累積の原因は、デフレにあることを指摘します。

 「この20年の一般会計税収の推移をみれば、財政赤字累増の主因の一つがデフレ、超低成長にあったことは間違いないのです。ですから、減り続けてきた所得税や法人税の税収を補うため、『景気動向に税収が左右されない』消費税に重点を置くことがアドホックな政策として認められた。けれどもデフレ超低成長というマクロ状況から脱却しなければ財政問題の根本的な解決にならないことは、子どもが考えたってわかる理屈です。」

安倍首相は唯一の政治的遺産を捨てるのか

 宮崎氏は、フィナンシャルタイムズの社説を紹介し、安部首相に対し、消費増税を思いとどまるように求めます。

 「昨年の5月に、イギリスのフィナンシャル・タイムズは社説でこう述べています。『愚かで客観性に欠ける財政目標など無視して、適正なインフレ率の回復が決定的になるまで歳出を拡大し続けるべきである。この4年間で政策の失敗はあったが、その失敗はどれもアベノミクスがやりすぎだったからではなく、足らなすぎだったために引き起こされたのである』」。

 「また昨年7月の社説では安倍さんにこう忠告した、『物価上昇が弱いうちに増税せよという要求にあらがう必要がある』『安倍時代の終わりが視界に入っている。安倍氏は時に、経済政策を権力掌握の方法としか考えていない印象を与える。小さな改憲に自分の政治的遺産がかかっているのではないことを認識しなければならない。安倍氏の政治的遺産は、20年にわたるデフレを終わらせた人物になるかどうかにかかっている』」。

増税は3%成長が2年以上続いてから

 宮崎氏は、消費増税は、3%以上の名目成長率が2年以上続いてからにすべきだと主張します。

 「2003年~2007年には実質成長率が毎年1.64%ずつ向上していました。この時プライマリーバランスは近年で最も達成に近づいたのです。中央政府と地方政府の合計をベースするとあと6.5兆円というところでした。2007年度の一般会計税収は51兆円に上りました。1998年以来最大だった。内訳をみると、この間(2003年~2007年)に法人税、所得税の税収が右肩上がりに増えています。つまり経済成長は、財政状態を確実に改善するということです。デフレを完全脱却し、年率2%程度の”平熱”のインフレを実現できれば、もっと財政効果が上がる。もし2%の穏やかな物価上昇が33年間続けば、国債の実質価格は半減します。」

 「とにかく要諦は、財政金融政策によって名目成長率3%の軌道に乗せることができれば財政もまた立ち直るということですよ。増税はそのあとでも決して遅くない。3%以上の名目成長率が2年以上続いたら、塁進直接税あたりから増税を考えはじめてもいい。それが達成されるまでは増税、まして消費増税なんか持っての外。」

メモ

 宮崎哲弥さんは、上記のフィナンシャルタイムズの社説を、あらゆるところで話しています。それだけ、安倍政権について的確にとらえたものだと感じているのでしょう。たしかに、安倍政権が、国民に評価され、政権を長期化させることができたのは、白川日銀総裁に辞表を出させ、黒田日銀総裁に大規模金融緩和を実行させたことにより、インフレ目標は達成できなかったもののデフレを改善し、若者の雇用などを大幅に改善した経済政策だと思われます。

 安倍首相は、その唯一最大の功績を捨て、歴史上ただ一人2回も消費税を増税し日本経済と国民生活を破壊した首相として歴史を残すことになるのでしょうか。

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