田中秀臣に学ぶ 経済用語の基本

田中秀臣に学ぶ 経済用語の基本



名目GDPと実質GDPの違い

 名目GDPとは、生産された最終財・サービスの数量に、その時点における物価指数を乗じたものの合計額である。それに対して、実質GDPとは、ある基準年を定めて、この基準年の物価指数と、ある年に生産された最終財・サービスの数量をかけ合わせたものになる。

 つまり、2003年の名目GDPが実質GDPを下回るということは、基準年の物価水準にくらべて2003年時点の物価が低下していることを意味している。

通常は実質GDPを見て景気を判断する

 エコノミストが景気を判断するときは、実質GDPの成長を見るのが通常である。

 実質GDPの成長率は、

  (今期のGDP - 前期のGDP) ÷ 前期のGDP 

で示される。

 この値が少なくとも2四半期(六ヵ月)以上連続して負になると、「景気後退期(リセッション)」とされ、プラスの値になると、「景気拡張期」とされる。

物価の動向を見る上で重要な二つの指標

 GDPデフレーターと消費者物価指数(CPI)である。

GDPデフレーター

 GDPデフレーターとは、名目GDPを実質GDPで割ったものである。

 つまり、

 GDPデフレーター = 名目GDP ÷ 実質GDP

と定義されている。

 このGDPデフレーターは、その経済における最終財(最終的に生産された財・サービス)の平均価格の上昇率になっている。

消費者物価指数(CPI)

 消費者物価指数とは、私たちが購入する財・サービスの平均価格の指標である。

インフレ・ギャップとデフレ・ギャップ

 総需要が総供給を上回るとき、その上回った分をインフレ・ギャップといい、総供給が総需要を上回るとき、その上回った分をデフレ・ギャップという。これが繰り返し生じることによって景気循環が起こると考えられており、インフレ・ギャップとデフレ・ギャップを合わせたものをGDPギャップと総称している。

 「デフレ不況」とは、総需要の減少によってこのデフレ・ギャップが拡大することであり、それによって失業や物価下落が生じていると考えていい。



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