三橋貴明に学ぶ「新自由主義」の問題点

三橋貴明に学ぶ「新自由主義」の問題点



新自由主義はデフレを想定していない

 三橋貴明氏は、新自由主義は、そもそもデフレを想定していない政治思想である、と述べます。

「元官僚の方々が「デフレの恐怖」を実感できないのは、もちろん官僚時代に「保障された所得」の下で、日々の生活を送っていたためだろう。しかし、もう1つ、日本国民の多くが気づいていない、あるいは知らない理由があるのだ。」

「それは、現在の日本の官僚や評論家が好む「構造改革」「財政健全化」といった手法の背後にある思想、すなわち「新自由主義」がデフレを想定していないことである。」

新自由主義は高いインフレ率を抑制するために生まれた思想

 三橋氏は、新自由主義は、そもそも高いインフレ率を抑制するための思想なのだ、と述べます。

「新自由主義とは『高いインフレ率を抑制する』ために、生まれた思想なのである。」

「例えば、構造改革派が主張する『規制緩和』『公営企業の民営化』『外資導入』は、すべて『供給能力を高め、インフレ率を抑制する』ための政策だ。」

「また、財務省お好みの『増税』『社会支出削減』『公共事業削減』といった緊縮財政政策は、『需要を縮小させ、インフレ率を抑制する』ための政策なのである。」

中央銀行の独立性もまたインフレを抑制するための仕組み

 三橋氏は、中央銀行の独立性強化というのも、そもそもインフレ率を抑制するための施策だ、と述べます。

「さらに言えば、中央銀行の独立にしても、『中央銀行が政府からの圧力で過剰な通貨発行を行い、インフレ率を高める』ことを防止するための施策だ。」

「日本銀行の独立性強化を含め、バブル崩壊後の日本は、新自由主義的な発想に基づき、延々と上記の『インフレ対策』を実施し、国内のデフレを深刻化させてきた。」

「デフレ環境下でインフレ対策を継続してきたわけだから、わが国のデフレが年を追うごとに深刻化しないほうが不思議だ。」

グローバル化も構造改革も、実はデフレを加速させる政策

 三橋氏は、グローバル化や構造改革は、そもそもデフレを悪化させる政策だ、と述べます。

「グローバル化も構造改革も、実はデフレを加速させる政策です。国民経済の供給能力を高めるわけですから。しかしいまの日本では、需要を供給能力が上回っている状態です。その差をデフレ・ギャップと言いますが、この額は20兆円とも40兆円とも言われています。にもかかわらず、構造改革やグローバル化を推進すれば、デフレを是正するどころか、より悪化させるのは当然のことでしょう。」

新自由主義は上手くいってもろくな社会を作れない

 
 三橋氏は、新自由主義は、そもそも成功してもまともな社会を作れない、と述べます。

「世界的に上記の新自由主義に対する批判の動きが見られるようになった。何しろ、新自由主義は「うまくいっても」国内の所得格差を拡大し、国民の多くが繁栄から取り残されてしまうという現実が、明らかになってしまったためだ。2011年9月からアメリカで起こった「オキュパイ・ウォールストリート(ウォール街を占拠せよ)」運動は、まさにその典型である。」

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