スタンフォード式 疲れない体

スタンフォード式 疲れない体

疲れない体を作る

 疲労は、仕事のパフォーマンスを著しく低下させます。生産性を低下させるのみならず、仕事が苦痛なものになり、さらには上機嫌を保てず、人間関係までギスギスするなど、良いことがありません。

 科学的な方法で、「疲れない体を作り」「疲れを予防し」「疲れた体の回復する」ことができるなら、多くの知識を得ておきたいですね。

 著者の山田知生さんは、スタンフォード大学のスポーツ医局の、アスレチックトレーナー。24歳まではプロスキーヤ-をしていたアスリートで、その後、米国の大学院で学び、現在の仕事に就いたとのことです。
 

IAP呼吸法

 この本の中心は、スタンフォードスポーツ医局が取り組む、IAP呼吸法というメソッドです。

 IAPは、Intra Abdominal pressure の略。
 
 アブドミナル「腹部」の、イントラ「内側」に、プレッシャー「圧力」をかけることで、著者は「腹腔内圧」と訳しています。

IAP呼吸法のやり方

 IAP呼吸法とは、息を吸うときも吐くときも、お腹の中の圧力を高めて、お腹まわりを固くして行うことです。

 お腹まわりを固くしたまま、息を吐き切るのが特徴。
  
 まず、腹式呼吸のように、お腹を膨らませながら息を吸い、パンパンに膨らんだ状態にする。

 そして、そのお腹にかかってる圧力を、なるべく維持したまま息を吐く。
 
 そして、またお腹を膨らませて息を吸い、お腹に圧力をかける。

 これを何度か繰り返します。

IAP呼吸法は腹式呼吸とは異なる

 IAP呼吸法は、息を吐きだす時にお腹を凹ませる腹式呼吸とは違います。お腹を凹ませると、腹腔内の圧力を弱めてしまいます。

 息を吐くときもお腹をふくらませたままなのが、IAPのやり方です。

IAP呼吸法の効果

 腹腔の圧力が高まると体の軸、体幹と脊柱が安定します。そうなると、無理の無い姿勢が取れるようになります。これにより、中枢神経と体の連携がスムーズになります。

 余分な負荷が減り、無理な動きがなくなり、運動のパフォーマンスが上がり、疲れやケガを防ぐ、という好循環が生まれます。

 逆に、体が歪んで姿勢が悪くなると、余計な負荷がかかり続ける。限られたエネルギーを消耗し、「疲れやすい体」になります。

その他

 呼吸法以外にも、

・体を動かして回復をはかる動的回復法

・交互浴 冷水と温水に交互につかる。血流がよくなり、自律神経のバランスが整い、疲労軽減効果がある。半身浴+冷水シャワーを数回繰り返すのが最適
 
・食事術 ビタミンとタンパク質を摂取。血糖値スパイクを起こさない食事。腹八分目。

・睡眠 7時間は寝る。寝る前にIAP呼吸法。
 
・疲れない姿勢 耳と肩のラインを一直線にする。

などについても、細かい知見が記述されています。

感想

 IAP呼吸法を行うと、横隔膜が大きく動くのを感じることができます。酸素をたっぷり取り込めているのも実感できます。

 日常生活においては、姿勢や呼吸、食事や睡眠、あらゆる分野に注意を払い、疲労しにくい体を作り、疲労を予防し、疲労を回復する方法を身につけておくことが大切ですね。

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