マインドフルネスから仏教瞑想へ②

マインドフルネスから仏教瞑想へ②

ヴィパッサナー瞑想

 マインドフルネスのもとになったのが、ヴィパッサナー瞑想瞑想です。

 東南アジアなどの上座部仏教に伝わる、伝統的な瞑想法です。

 おおむね、原始経典に書いてあるとおりの修行法ですが、細かい部分でさまざまな流派があるようです。

 日本では、日本テーラワーダ協会のスリランカ出身の僧侶スマナサーラ師が、多数の書籍を出しているので、仏教書のコーナーに行けば、容易に手に入ります。

 やり方としては、マインドフルネスとほぼ同じです。

 というよりも、マインドフルネスがヴィパッサナーから作られたものだからです。

 立ってやる方法もあるし、座ってやる方法もあるし、横になってする方法もあります。

 スマナサーラ師は、身近な言葉で、わかりやすく次のポイントを説明をしています。
 
①いま、なにをしているかを、途切れることなく「実況中継」する。

②身体は「スローモーション」で動かす。

③身体の感覚をしっかりと感じ、「ひとつひとつ言葉で確認」する。

 身体や心の動きを観察し、注意を払い続けていくこと、念じ続けていくことを、「実況中継」という現代用語で表現をしているわけです。

やり方

 スマナサーラ師が説く、座るヴィパッサナー瞑想についてのやり方を、若干、準備段階の細かいステップを省略していうと、

①ゆっくり背筋を伸ばして座る。

②呼吸をしながら、下腹部の動きを「膨らみ、膨らみ、縮み、縮み」と実況中継する。
 アナウンサーのように、自分の気持ちや、自分の考えを入れず、客観的に、おなかが膨らめば「膨らみ、膨らみ」、縮んでいるときは「縮み、縮み」と実況中継する。

③痛み、かゆみ、しびれなどの感覚が現れた際には、その感覚を実況中継する。
 痛み出たら「痛み、痛み」、かゆみが出たら「かゆみ、かゆみ」。これらの感覚が消えたら、また「膨らみ、縮み」に実況中継を戻す。

④雑念や妄想が出た場合は、「妄想、妄想、妄想」「雑念、雑念、雑念」と実況中継することで退治する。

 スマナサーラ師は、この瞑想により、「真理をみる能力が獲得できます。なにものにもとらわれない、どんなことでも驚かない、悩まない、執着しない、束縛しない心ができあがります」「脳が開発され、いままで使うこともなく寝ていた脳細胞まで働き出します。」「脳が働き出すと、頭はよくなります。ものごとをたちまち正しく判断できるようになります。「ヴィパッサナー瞑想」を実践する人には、自分の希望通りの生き方をすることは、いたって簡単です。これは、巨大な力をもっている心の能力を妨げる障害を取り除く方法です。心を清らかにする方法です。」(「現代人のための瞑想法役立つ初期仏教法話4」、アルボムッレ・スマナサーラ、サンガ新書)

 などと述べています。

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