温泉を楽しむ

温泉を楽しむ

 温泉のリラックス効果、リフレッシュ効果は、素晴らしいものがあります。

 健康への効果や美容効果もあり、利用しない手はないですね。

 私は、職場と同じ街にいる限り仕事が頭から完全に離れることはないので、仕事をまったく忘れる時間を作るため、日帰り入浴に頻繁に行きます。

 温泉の多くは、山の中にあることが多いので、交通量の少ない起伏にとんだ道路で、ドライブも楽しめます。街を離れると、徐々に仕事が頭から消えていきます。露店風呂に入るころには、景色と、裸で外気を浴びる非日常感などで、仕事のことがほぼ頭から離れ、正気に戻ることができます。とてもいい、気分転換です。

 温泉ではない温浴施設も良いものですが、やはりかけ流し温泉と普通の温浴施設では、お風呂上がりのさっぱり感が違います。

 最初のうちはあまり泉質は気にせず、施設や食事などにこだわりがちですが、ある程度通うようになると、泉質を中心に考えて選ぶようになりました。

温泉とは何か

 温泉法という法律があります。「温泉の利用の適正を図り、もつて公共の福祉の増進に寄与する」という趣旨で作られた法律です。温泉は、公共の福祉を増進するものなのですね。

 温泉の定義については、温泉法で、次のように規定されています。

 第2条 この法律で「温泉」とは、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものをいう。

「別表」は以下のとおりです。


 
 つまり、温泉とは、

 ①摂氏25度以上のお湯なら、成分が溶け込んでいなくても温泉。

 ②温度は低くても、ある程度ミネラルなどを含んでいれば温泉。

ということになります。

温泉の泉質について

 温泉の泉質は、含まれている成分の種類や含有量によって決められています。

 なお、かつては、炭酸泉、重曹泉、食塩泉、正苦味泉、芒硝泉、石膏泉、緑礬泉などの名称が使われていました。いまでも、温泉に行くと、「旧泉質名」として参考に表示されていることがあります。
 昭和53年からは、主な化学成分をが名称内に含めた新泉質名が使われるようになりました。
 
①単純温泉 
 
 湧出時の泉温が摂氏25度以上のものです。
 
 基準の数値に達しないだけで、温泉成分が入ってないというわけではなありません。
 
 温泉成分は基準には満たないが、温度が高ければ、文字どおり温泉ということになります。
 
 成分が薄い分、お湯がやわらかく入りやすい温泉です。

 単純温泉で、Ph8.5以上のものを「アルカリ性単純温泉」と呼んでいます。
 アルカリ性単純温泉は、「美人」「美肌」「すべすべ」「つるつる」系の温泉として人気があります。
  
②塩化物泉 

 ナトリウム-塩化物泉、カルシウムー塩化物泉、マグネシウム―塩化物泉などがあります。
 
 ナトリウム-塩化物泉は「食塩泉」と呼ばれ、保湿効果が高いとされています。
 
 塩分を含み、海水に似ています。よく温まるお湯です。

③炭酸水素塩泉 

 ナトリウムー炭酸水素塩泉、カルシウムー炭酸水素塩泉、マグネシウムー炭酸水素塩泉などに分類されます。

 ナトリウム-炭酸水素塩泉は、旧泉質名「重曹泉」というもので、これはアルカリ単純温泉とならぶ「美人」「美肌」「すべすべ」「つるつる」系の美肌に効く温泉です。

④硫酸塩泉 

 ナトリウム-硫酸塩泉、カルシウム-硫酸塩泉、マグネシウム-硫酸塩泉などに分類されます。

 鎮静効果があります。

 ナトリウム-硫酸塩泉は、旧泉質名を「芒硝泉」と言い、血圧を下げる作用があります。
 カルシウム-硫酸塩泉は、旧泉質名を「石膏泉」と言い、カルシウムの鎮静効果により、傷の治療に良いとされています。
 マグネシウム-硫酸塩泉は、旧泉質名を「正苦味泉」と言います、血圧を下げる作用があります。

⑤二酸化炭素泉 

 皮膚から二酸化炭素を吸収し、血管を拡張します。血管が広がり、心臓の負荷を減らしながら、血流が増加します、体の隅々まで血行が良くなります。
 老廃物が排出されるデトックス効果や、リンパの流れをよくするむくみ解消などの美容効果からも、女性の人気が高い泉質です。

⑥含鉄泉 

 貧血の方に、効果があります。

⑦酸性泉

 酸性度の高い温泉で、酸味があります。殺菌効果があり、特定の皮膚病に作用します。

⑧含よう素泉 

⑨硫黄泉

 卵が腐ったような匂いの温泉です。
 炭酸ガスと同様に末梢毛細血管を拡張させるため、血流を良くします。
 硫黄は痰を取り除く作用があり、慢性気管支炎などにも有益な作用があります。

⑩放射能泉
 
 ごく微量な放射能を含む温泉です。微量な放射能はむしろ人体に有益とされています。
 腎機能の改善や、卵巣・睾丸の機能を高める作用があり、神経痛、リューマチ、自律神経過敏状態等に利用されます。 
 尿酸の排泄が高まることから「痛風の湯」などと言われています。

 参考文献…「新版 温泉療法」大塚吉則、㈱クールズ