Webエンジニアになる

Webエンジニアになる

IT・情報処理系のエンジニア



 会社員以外の仕事を求める場合の選択肢として、IT・情報処理系のエンジニアの仕事があります。

 このようなエンジニアは、顧客や、顧客のクライアントの現場に出向いて仕事をすることになるタイプの案件と、(多少の打ち合わせでの訪問はあっても)基本的に在宅で行えるものがあります。会社員以外の生き方をしたいのであれば、在宅で行えるようなエンジニアを目指したほうが良いでしょう。クライアントの現場で作業するとなると会社員のように出社する必要があります。出社タイプの仕事をすると、他の仕事をする余裕がなくなり、一つの会社に依存するようになります。実質、会社員のように働きながら、会社員より不安定な立場では、フリーランスの良さが一つもないという状況に陥ります。昔から、フリーランスでプロジェクトごとに企業に常駐して働くプログラマはいますが、多くは、結局どこかの社員になったり、辞めてまったく違う職種に転職したりということが多いように思います。若いうちは良いですが、中年になると、20代後半の社員SEに40代のフリーのおじさんが指示を受けているような姿になり、時には「あの人使える?」「まあまあですね」なんて声が聞こえてきたりすることもあり、あまり気分の良い立場ではありません。在宅ワークのエンジニアであれば、このような不快な思いはありませんし、好きな音楽やラジオをかけながら、楽しく仕事ができます。

Web系は技術を磨きやすいし需要がある

 IT・情報処理系の仕事の実務経験や特殊なスキルが無い場合、どのような技術を身につけるべきか、何から手を付けるかとなると、やはりWeb系の技術が良いだろうと思われます。クラウドワークスやランサーズのようなサイトでも発注が多いですし、在宅で行える部分が多い分野です。

 Web系の中でも、バックエンド(サーバサイド)の技術よりも、フロントエンド側の技術を身につけるべきです。フロントエンドは、Webページの画面などを作る仕事です。バックエンドは、Webシステムのサーバやデータベースの構築、サーバ側で動作するプログラムの開発などを行います。バックエンドは、環境がないと開発が行えないため、結局のところ客先で作業するということになりやすいです。一方、フロントエンドエンジニアは、自分で開発環境を用意しやすいので、客先に常駐せずに業務を行いやすい分野です。

何から勉強すれば良いか

 フロントエンドエンジニアになるには、まずはHTMLとCSSの学習からはじめます。HTMLとCSSは、Webページを作るための基本となる言語ですので、まずはこれをマスターします。HTMLやCSSはマークアップ言語と呼ばれ、これを記述する人はマークアップエンジニアなどとも呼ばれます。フロントエンドエンジニアの中に、マークアップエンジニアが含まれているイメージです。

 HTMLとCSSをマスターしたら、Javascriptと呼ばれる言語を取得します。Javascriptは、ブラウザ上で動くプログラミング言語で、Webページに動きをつけることができます。HTMLもCSSもJavascriptもブラウザがあれば動きますので、ここまでの勉強に、ソフトウェアを購入したり、高価なサーバを購入したりして、難しい環境構築はする必要ありません。自宅にパソコン一台あれば、勉強できます。
 
 続いて、WordPressなどのCMSを使いこなせるようにします。CMSとは、Content Management Systemの略称です。要するに、簡単に、ウェブサイトを構築し、運用できるソフトです。ランサーズやクラウドワークスでも、WordPressでホームページを作成してくれという案件が多数見受けられます。

 画像処理やデザイン的な能力が求められることもあるので、PhotoshopやIllustratorなども使えるようにしておくに越したことはありません。

 ここまでマスターすると、自でやってみたいことも増えてきますので、JQueryや各種のフレームワークなどと呼ばれるものの使いこなして、技術力を高めていきます。また、良い技術者になるには、バックエンドの動きも分かるようになる必要がありますので、PHPなどのWebシステム構築のためのプログラミング言語をマスターしていけば、仕事の幅は広がります。

未経験からWebエンジニアも可能

 エンジニアになるには、やはり一度は会社員をしたほうが良いかもしれません。給料をもらって仕事を覚えられますし、フリーランスになった後も、会社勤めの経験があるほうが信用されるからです。フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアと分類されてはいますが、実際には、明確に職種が分かれているわけではなく、会社員であれば両方やることになる場合が多いので、技術力が付きます。

 もっとも、未経験からエンジニアは無理かと言えば、まったくそのようなことはありません。特に、フロントエンド側は、自分の力量が分かる眼に見える成果物を作れますので、気の利いたウェブサイトを幾つか作成しておけば、仕事を取る際に「これくらいのことはできるスキルがあります」と説明でき仕事の獲得につなげられます。

 会社員以外の生き方を考えるなら、Web系のエンジニアは検討の余地があります。