中野剛志に学ぶ 商品貨幣論と信用貨幣論

中野剛志に学ぶ 商品貨幣論と信用貨幣論



商品貨幣論と信用貨幣論

 中野剛志氏は、貨幣に関する学説について、大きく分けて、商品貨幣論と信用貨幣論がある、と解説します。

「現在、貨幣を巡る学説には、大きく分けて『商品貨幣論』と『信用貨幣論』がある。」

商品貨幣論とは

 中野剛志氏は、商品貨幣論とは、物々交換の不便さを克服するため、利便性の高い金属貨幣を導入したと考える学説であるとし、主流派経済学(新古典派経済学)は商品貨幣論を前提にしている、と指摘します。そして、商品貨幣論では、金との兌換が保証されない現在の紙幣が流通している現象を説明できないと解説します。

「商品貨幣論とは、物々交換の効率の悪さを克服するために、交換手段として利便性の高い『物』として金属貨幣を導入したと考える学説である。」

「紙幣の価値の根拠は、あくまでも貴金属との兌換(交換)が保証されていることによる。」

「現在の主流派をなす経済学は、アダム・スミスを開祖とする『古典派』及びその後継たる『新古典派』という系譜を持つが、この『古典派』及び『新古典派』経済学もまた、商品貨幣論に立っている。」

「しかし、この商品貨幣論は、貴金属との兌換が保証されない不換紙幣の存在によって反証されてしまっている。例えば、米ドルは、1971年に金との兌換が停止されているにもかかわらず通貨として流通し続けているが、商品貨幣論ではこの現象を説明できないのである。」
 

信用貨幣論とは

 中野剛志氏は、信用貨幣論は、貨幣を「負債」とみなす学説であると、と解説します。

「信用貨幣論とは、貨幣を『商品』ではなく、『負債』の一種とみなす説である。例えば、イングランド銀行は、その季刊誌(2014年春号)に掲載された入門的な解説の中で、『今日、貨幣とは負債の一形式であり、経済において交換手段として受け入れられた特殊な負債である』として、信用貨幣論を支持している。」

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