高橋洋一に学ぶ 財務省は金利収入を隠す



政府には多額の金融資産がある

 高橋洋一氏は、政府の借金が1000兆円あるといっても、政府は資産も同程度あるのだから、資産を売って解決すればよいのではないかという考え方に対して、以下のような指摘をします。

 以下、引用は、いわんかな#22-2【財務省とメディアに誤魔化されるな!】での高橋氏の発言です。

「資産って、金融資産が多くて、金融資産ってどういうのかというと、貸付金と出資金なんですよ。で、どこに貸し付けて、どこに出資してるのっていったら、はっきりいって特殊法人って天下り法人だから。それいったら天下りできなくなるから、それでって話ですよ。」

政府は金融資産からの金利収入を予算に計上していない

 高橋洋一氏は、国債の利払いが財政を圧迫しているという考え方について、実際には、政府の金融資産から国債の利払い分と同程度の金利収入があるので問題は発生しないと解説します。

 加えて、金利収入があるのに、それを予算に計上しないから、日本の財政が危ないとか、利払いで大変だという議論が行われることになる、と指摘します。

「私は別に売れとも言ったことないわけ。あのね金融資産があってね、そこに貸付金と出資金があって、貸付金は実は国債と同じ金利が来るから、実は負債のほうで国債の借金の利払費をしてるんだけど、こっちの金融資産で金利収入が同じ額あるから、それはそれで売らなくてもまわるんですよ。まわるんだけどね、こっちの金利収入のほうは予算にのっけないから、だから大変だ大変だって言うんですよ。全部乗っけろってしか言いようがない。(中略)せめてこちらの金利収入は載っけろって。したら利払い費なんて全然大したことないのすぐバレる、分かるでしょ。」

金利収入を隠す会計テクニック

 高橋洋一氏は、政府の多額の金融資産からの金利収入を、予算に計上せず、会計上隠す手法として、子会社に準備金としてプールさせておく手法を解説します。

「けっこう簡単なんですよ金利収入を乗っけないで会計処理するのは。それ会計テクニックとしてあってですね、金利収入を載っけなくて、子会社の資産のほうに準備金をつくれば、載っかんなくて済むんですよ。だから金利収入払わないでずーっと子会社の資産だけふくらますんですよ。」

バランスシート(資産の部の確認)

 高橋洋一氏の説明を参考に、平成29年度の日本政府のバランスシート(借方)を、確認してみます。

 有価証券の118兆円は、多くが米国債ですから、金利が発生します。
 貸付金の112兆円は、地方公共団体や政策金融機関への長期・低利の貸付けですから、金利が発生します。
 運用寄託金の111兆円は、将来の年金給付のために積立てですから、運用利益が発生します。
 このほか、出資金74兆円は、日本郵政株式会社、株式会社日本政策金融公庫、日本電信電話株式会社、日本たばこ産業株式会社、各国際空港株式会社、各NEXCO、各国立大学等多岐に渡ります。日本郵政株式会社やNTT等の株式会社からは、株主として、配当金による収益があるものと考えられます。

 確かに、多額の金融資産と、金利収入・配当金等が存在することが確認できます。

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