中野剛志に学ぶ MMT(現代貨幣理論)②

中野剛志に学ぶ MMT(現代貨幣理論)②



通貨の供給には財政支出が不可欠

 中野剛志氏は、L・ランダル・レイのMMT(現代貨幣理論)は、国家財政に関する考え方について、コペルニクス的転回を迫るものであると述べます。そして、国家が通貨を流通させるには、政府がまず財政支出を行い民間部門に通貨を供給する必要がある、と指摘します。

「通貨は、国家が納税手段として受け取るものである。それゆえに、財・サービスの取引や貯蓄など、納税以外の手段としても流通する。このシステムにおいては、政府はまず財政支出を行って、民間部門に通貨を供給することになる。政府は、財政支出より前に税を徴収したり、国債を発行したりすることはできないのである。」

国の財政支出は税収以上である必要がある

 中野剛志氏は、通貨が取引手段として流通するためには、国家は税収以上の支出を行う必要がある、と解説します。

「民間において通貨が納税以外の手段として使用されるためには、国家は税収以上の支出を行う必要がある。もし国家が通貨をすべて租税によって回収してしまったら、取引や貯蓄の手段として流通する分の通貨がなくなってしまうであろう。」

国家財政は赤字運営が正常

 中野剛志氏は、L・ランダル・レイの現代貨幣理論から引用し、国家財政の正常なケースは、政府の財政が黒字となることや、プライマリーバランスが均衡することではなく、政府が赤字財政を運営していることである、と解説します。赤字財政こそ、正常なな状態ということになります。

「したがって、『正常な』ケースは、政府が『赤字財政』を運営していること、すなわち、税によって徴収する以上の通貨を供給していることである」

「赤字財政は、不健全ではなく、むしろ正常な状態である。」

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