中野剛志に学ぶ MMT(現代貨幣理論)①

中野剛志に学ぶ MMT(現代貨幣理論)①



MMT(現代貨幣理論)とは

 中野剛志氏は、金本位制による貴金属との兌換性の無い現代の通貨の価値が何によって担保されているかにつき、最も有力な説は、MMT(現代貨幣理論)であると述べます。

「現金通貨の価値は、どのように担保されているのであろうか。」

「『不換紙幣』は、なぜその価値を信頼され、取引手段として受け入れられているのか、である。これについては諸説あり、依然として論争になっているが、最も有力と思われる説は、L・ランダル・レイが提唱する『現代貨幣理論(Modern Monetary Theory)』であろうと思われる。」

貨幣の価値を担保するものは何か

 中野剛志氏は、現代貨幣理論の要点として、現代の貨幣は、国家が貨幣を租税の支払い手段とし、これにより納税義務を履行すれば、納税の義務を解消できる効力を有することにより、その価値が担保されていると解説します。

「レイの主張の要点は、『国家が貨幣を租税の支払い手段として定めていることで、貨幣の価値が担保されている』というものである。」

「国家は、国民に対して納税義務を課し『通貨』を納税手段として法定する。すると、国民は、国家に通貨を支払うことで、納税義務を履行できるようになる。こうして、通貨は、国家から課せられた納税義務を解消することができるという価値をもつのである。」

貨幣の価値の基礎は徴収権力にある

 中野剛志氏は、納税義務の解消手段として貨幣の価値が確保されることにより、納税以外の取引行為等においても使用されることになる点を解説します。

「そして、その価値ゆえに国民に受け入れられ、財・サービスの取引や貯蓄など、納税以外の目的においても広く使用されることになる。つまり、貨幣の価値を基礎づけるのは、租税を徴収する国家権力であるというのである。」

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